看護師に求められるスキル

看護師に必要なスキル
看護師にとって重要なスキルについて考えてみましょう。ここでは、ハーバード大学のロバート・カッツ教授が考案した「テクニカル・スキル」「ヒューマン・スキル」「コンセプチュアル・スキル」の3つを中心にスキルの内容を確認していきます。この3つは、看護師スキルの特徴とも言えます。3つのスキルを意識し自分のものにしていくことで、看護師としての能力もアップするでしょう。スキルアップすることで、職場から信頼されるようにもなり看護師として成長することができます。
テクニカル・スキル
業務遂行能力とも称される「テクニカル・スキル」。これを習得するためには、基礎看護技術が必要です。基礎看護技術はその名の通り、看護や医療に関する基本的な技術のことです。日々の業務を経験することで技術をより磨いていくことで実践能力がつき、医療現場において必要とされる人物になれます。せっかく看護師免許を取得しているのなら、周囲から信頼を得るためにも、様々な対応力を手に入れる努力をしましょう。大切なのは、習得した基礎看護技術を活かせるスタイルを確立することです。例えば手術直後の観察やドレーン管理、入退院の援助など、サポートをしながら習得と技術の向上を目指すのです。忙しい業務の中にも、目的を明確にしながら、さらなるステップアップを目指して自分の成長を促しましょう。
ヒューマン・スキル
対人関係能力とも称する「ヒューマン・スキル」。看護業務に必要なコミュニケーション力のことです。看護師は、患者と対面した時に、優しく対応する姿勢や不安を解消してあげられる存在でなくてはなりません。担当医師に率直に聞けないことでも看護師として話を聞き、その架け橋となってあげましょう。患者が正しく理解している様子や、医療方針に迷っていないかなどを察知して、適切に治療が進むように最良のサポートをしていく能力が求められます。医療に関する仕事にとっては、とても重要なスキルと言えるでしょう。
医療チームは、コミュニケーションを取ることで統率されます。ここが充実していると、患者の意見を尊重できる余裕が生まれ、自信を持って医療を提供できるのです。医師、看護師などが連携し、患者にとって必要な治療を円滑に進めていくことが、何よりも優先されます。
コンセプチュアル・スキル
問題を解決する能力のことを意味する「コンセプチュアル・スキル」。概念化能力とも言い、問題の本質を見抜く力でもあります。問題が起こった場合に、原因を探り、次に同じ問題が起きないようにするためのリスク軽減策を取れることが重要です。問題の本質をしっかり見極め、患者に負担がかからないようにすることが最善の策になります。
仕事をしていくと、ミスや問題は起こるもの。ただし、常に問題意識を持つことが大切です。解決できることは早めに対処し、問題が大きくならないようにしましょう。常に先を意識することで、リスクにつながる部分を察知し、その時に備えておきましょう。
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